原稿のつくりかた アナログ原稿

表紙の作り方:アナログ原稿 はじめに
まずはじめに、表紙をアナログ原稿で描かれる場合、フルカラーの表紙ですと アナログ分解 のオプションをご利用いただく必要がございます。
アナログ分解は、通常の同人誌セットの納期よりも 表紙の納期が1週間早まります。(祝日を挟む場合はその分前倒し)
また、オプション料金も加算となりますので、下記の料金をご確認ください。

仕上がりサイズ ~A5 ~B5 A4
価格 1,800円 2,500円 3,000円
※消費税込み ※単位:円 ※Ver.090101

表紙が白黒原稿の場合は、アナログ分解は必要ございません。
表紙が白黒原稿になるのは、スミ1色印刷の場合か、特色1色・2色で印刷される場合です。
※特色2色の場合は、1色ずつ(計2枚)の表紙原稿が必要です。

表紙の作り方:アナログ原稿 表紙の順番について
表紙原稿を作る場合、データの場合もアナログの場合も、表1(表紙)と表4(裏表紙)を繋げた状態の原稿を作ります。
表1と表4がバラバラですと入稿できません。

表1と表4の位置は、右綴じの場合と左綴じの場合で違ってきますので、下の図を参考にしてください。

<右綴じ>
右綴じ
<左綴じ>
左綴じ

無線綴じの場合は、これに加え背表紙も必要となります。

<右綴じ>
無線右綴じ
<左綴じ>
無線左綴じ

表紙の作り方:アナログ原稿 原稿用紙について
弊社では、アナログ原稿用の原稿用紙はご用意しておりません。
市販の表紙原稿用紙をご利用ください。

また、表紙のアナログ原稿は全て 原寸 でお描きください。
市販の表紙原稿用紙が手に入らない場合は、原稿用紙程度の厚みがある、描きやすい用紙に原寸でお描きいただいても構いません。(イラストボードは不可
その場合、センターと四隅(塗足しの外側)にトンボをお入れください。

くれぐれも サイズ の間違いには、お気をつけ下さい。
表1と表4の原稿を別々の紙に作るのは不可です。

右上のトンボ トンボの入れ方は自由ですが、仕上がり線や塗足し線の内側に線が入らないように注意してください。
(トンボ無しは不可です)
塗足しの内側に線が入っている場合、仕上がりにその線が出てしまう可能性があります。

無線綴じの場合は、センターに 背幅 をとるのも、忘れずにお願いします。

表紙の作り方:アナログ原稿 トンボの打ち方
<右綴じ・無線綴じの場合>
トンボの打ち方(例)
左の図は背幅がある表紙へ、トンボを入れた一例です。
四隅の仕上がり線・塗足し線と、中央・背幅の線を入れています。
アナログ原稿の場合、インクの重ね塗りなどにより、トンボが見えなくならないようにご注意ください。

市販の表紙用原稿用紙は、横幅を自分で計算するものがほとんどです。
用紙の中央に印が付いていますので、
表1+背幅+表4+左右の塗足し(6mm)
を計算して表紙の幅を出し、中央から測ってお描きください。
用紙の端から端まで描いてしまうと、タイトルの文字が切れてしまう可能性があります。
アナログ原稿の場合、弊社で修正する事はできませんので、背幅原稿サイズ をご入稿前に必ずご確認ください。

表紙の作り方:アナログ原稿 カラー用の画材について
続いて、カラー用の画材について説明いたします。
通常のフルカラー印刷の場合、CMYKの4色掛け合わせで再現できない色はくすんでしまいます。
例えば、鮮やかに発色するインクには、蛍光色が含まれている場合があります。(コピックなどのマーカーにも一部含まれています)
この蛍光色は特殊な色ですので、フルカラー印刷(CMYK)では再現できません。
蛍光色の部分が沈んだ暗い色味になります。

仕上がりを鮮やかにしたい時、表紙を印刷するインクに蛍光色を使う方法がありますが(蛍光ピンク差替えなど)、その場合も原稿は蛍光色で塗らないで下さい。
蛍光色以外に、金・銀・ラメなどのメタリックな素材も印刷では再現できません。

印刷色の例 ※イメージ図

また、極端に淡い色も、白く飛んでしまいますのでご注意ください。
表紙がスミ・特色印刷の場合は、モノクロ原稿用の画材をお使いください。


表紙の作り方:アナログ原稿 仕上がりの確認と梱包方法
表紙原稿は、本文原稿に比べてゴミや汚れを拾いやすい為、入稿前に仕上がりをよくご確認ください。

仕上がった表紙原稿を郵送・宅配する場合は、原稿をよく乾かし、折れないよう厳重に梱包してお送りください。
封筒に「折り曲げ厳禁」「水濡れ注意」と赤字で書かれても、確実に安全に届くという保証はありません。
折り目が入ったり、にじんでしまった原稿は、修正ができません。
原稿のサイズと同じか、少し大きめの板紙(折れにくいもの)を入れ、ビニールの袋で包むなどしてお送りください。
直接ご入稿される場合も、原稿が折れないようご注意ください。

本文の作り方:アナログ原稿 アナログ原稿が使える印刷
はじめに、本文をアナログ原稿でご入稿いただけるのは、スミ1色印刷・特色1色印刷の場合のみです。
フルカラーの本文印刷はデータ入稿のみですので、ご注意ください。

本文をアナログ原稿で入稿される際は、必ず市販の 漫画用原稿用紙 をご利用ください。
※弊社ではアナログ用の原稿用紙をご用意しておりません。

市販されている原稿用紙には、大きく分けて2つのサイズがあります。
●同人誌用B5原寸原稿用紙
●投稿用原稿用紙
※投稿用原稿用紙からA5サイズへの縮小は、細かい線がかなり飛びます。
※細かいトーンも潰れる可能性があります。

上記どちらの原稿用紙もご利用いただけますが、混在は出来ません。
全ページサイズを揃えてご入稿ください。

データとアナログの混在は可能です。その場合、データは原寸で作成(データ原稿の項目参照)、アナログは同人誌用か投稿用のサイズでご入稿ください。

本文の作り方:アナログ原稿 塗足しについて
本文用原稿用紙 原稿は外枠の塗足しいっぱいまでお描きください。
←左は本文用の原稿用紙の略図です。

塗足しについて、この原稿用紙の右上の部分を拡大して説明します。
以下の例をご覧ください。

<拡大図> ×
塗足し 塗足し 塗足し 塗足し
塗足しまで描かれていません。 問題ありません。 外側のトンボが消えていなければ問題ありません。

本文の作り方:アナログ原稿 画材について
続いて、原稿を描く画材について説明いたします。
本文原稿は、印刷する際にモノクロ2階調で分解します。
その為、薄スミ(グレーのインク)や鉛筆などの画材は使用できません。
アナログ原稿用の画材 をよくご確認ください。
薄スミなどを使われた場合は、アナログ分解でアミカケ処理 される事をお勧めいたします。

<元原稿> <そのまま印刷> <アナログ分解>
元画像 元画像 元画像
↑グレーを使われた原稿 ↑グレーの部分は黒く潰れてしまいます。 ↑ほぼ原稿に近い形で印刷されます。

本文の作り方:アナログ原稿 貼り込み素材について
次にセリフなどの貼り込みついて説明いたします。

セリフ貼り込み セリフ貼り込み セリフ貼り込み
このように貼り込み、入稿したつもりが… 貼り込みが甘いと、角が折れてしまいます。 仕上がりの文字が消えてしまいました。
文字の汚れ 文字の汚れ
プリンターなどによる、文字汚れ… 文字が読みにくくなってしまいました。 文字の部分にも、グレーが混ざらないようにご注意ください。

貼り込みをされる場合は、剥がれないよう端までしっかりと接着してください。

本文の作り方:アナログ原稿 プリンターで印刷した貼り込み素材について
セリフ以外にも、ご家庭用のプリンターで印刷されたものを貼り込みされる場合、注意が必要です。
特に、スクリーントーンなどのアミ点をインクジェットプリンターなどで印刷されると、仕上がりに モアレ が発生する可能性があります。

元のデータ インクジェット出力 印刷仕上がり
プリントしたトーン プリントしたトーン プリントしたトーン
プリンターのインクが紙ににじんでいます。 ドットがかなり乱れています。

肉眼ではインクがにじんでいないように見えても、拡大してみるとにじんでドットが乱れている場合があります。
そうした場合、潰れたドット同士がモアレを引き起こします。
また、データ上は黒だった部分が、グレーやカラーインクで印刷されている場合も多くあり、そうした部分は仕上がりがかすれてしまう恐れがあります。

本文の作り方:アナログ原稿 そのほか、気を付けたほうが良い点
原稿を描く上で、スクリーントーンの上にメンディングテープを貼られると、テープの影が印刷に出てしまいます。
他にも、スクリーントーンの下に入り込んだゴミや汚れ、ホワイト(修正液)の影も、印刷に再現されますので、ご注意ください。

アンソロジーなど、複数人で原稿を描かれると、原稿用紙が混在する場合がございますが、弊社では仕上がりのサイズの枠が同じ大きさであれば、違うメーカーの原稿用紙が混在していても問題ございません。

ただし、仕上がりのサイズが違う(同人誌用と投稿用など)原稿の混在は受付できません。
また、原稿には必ず ノンブル を入れて下さい。
それと同時に、アナログ原稿は必ず 原稿用紙の裏に「ページ数」と「天・地」をご記入下さい
ノンブルが入っていない原稿は、乱丁の原因となりますので、必ずご入稿前に全ページご確認ください。

ノンブルは入れましたか?

本文の作り方:アナログ原稿 梱包と郵送について
仕上がった本文原稿を郵送・宅配する場合は、ベタ面やホワイト(修正液)、切り貼りのノリの部分が乾いていることを確認し、折れないよう厳重に梱包してお送りください。
ベタ面などが乾いていないと、他のページとくっついてしまい、原稿の破れや汚れの原因となります。

原稿を送る際、封筒に「折り曲げ厳禁」「水濡れ注意」と赤字で書かれても、確実に安全に届くという保証はありません。
折り目が入ったり、にじんでしまった原稿は、修正ができません。

原稿のサイズと同じか、少し大きめの板紙(折れにくいもの)を入れ、ビニールの袋で包むなどしてお送りください。
厚みがある場合、ダンボール箱に梱包していただいても結構です。
直接ご入稿される場合も、原稿が折れないようご注意ください。



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