マニュアル 原稿の再現性について

印刷版について

コムフレックスでの印刷は、表紙・本文ともにCTP出力による印刷版を用いた オフセット印刷 です。
使用する印刷版は2つの種類があり、それぞれに原稿を再現する能力が異なります。
再現力はサーマルの方が上位になりますが、グラデーション多用のグレースケール原稿でなければ、どちらを用いても仕上がりに大差はありません。

印刷版 特徴 用途
シルバー モノクロセットの本文など、コムフレックスにおける基本的な印刷版です。グレースケールの再現性は、使用する紙や原稿によって変化します。 スミ1色
サーマル 2,300部以上のベーシックセットで使用される版です。非常にクォリティの高い仕上がりが期待できます。また、他のセットでもオプションで使用可能です。 スミ1色特色印刷4色フルカラー

本文印刷版の適正

スミ1色印刷における、原稿と印刷版の適正一覧表です。
ご入稿の際の参考にご覧ください。※版のグレードが上がっても、原稿が適切でなければ、再現性は落ちます

シルバー サーマル
ベタ面過多
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ベタ面過多だと綿密な再現が困難。数ページに渡りベタが続くとカスレが発生。

ベタ面過多だと一緒に印刷されるページの濃度が上がりますが、ベタ面の再現は綺麗です。

ベタ面の白抜き

ベタ面との兼ね合いもありますが、線や文字はそれなりの太さがないとつぶれます。

細めの線や文字でもそれなりに再現できます。(再現を保証するものではありません)

モノクロ2階調

極端に細い線でもない限り十分に再現できます。他の版と比べても遜色はありません。

かなり細い線でも再現できます。(再現を保証するものではありません)

グレースケール

表面平滑性(※)の高い紙であれば、上位版に勝る再現が可能です。

グラデーションなどを多用した綿密な原稿でも再現度は高いです。

※表面平滑性とは紙表面の凹凸の無さのことです。本文ではシャープ専用紙、文庫用紙、上質紙、クリーム書籍、ホワイトソフトの順で表面が粗くなっていきます。

再現が難しい原稿

データ原稿、アナログ原稿を問わず、下例のような原稿は再現されない可能性があります。
原稿作成の際は、下例のような図版や絵柄は避けるようにしてください。
ベタ内の白抜きやグラデーション以外にも、0.3mm以下の線や20%以下のアミ点も、印刷されない可能性があります。刷版機の精度によっては再現も可能ですが、避けたほうが無難です。

ベタ内の細い罫線 ベタ内の細い罫線
ベタ内の細い罫線は、擦れが発生したり、白抜きが印刷されない可能性があります。白抜きの線を使う場合は、1mm以上の太さにしてください。
ベタ内のグラデーション ベタ内のグラデーション
ベタ内のグラデーションは濃度の濃い部分がベタと同化して印刷されない可能性があります。ベタ内のグラデーション配置は避けてください。
ベタ内の網掛け ベタ内の網掛け
ベタ内における濃度の高い網掛けやトーンは、印刷されない可能性があります。濃度70%以上の網掛けは、ベタ内に配置しないようにしてください。
ベタ内の白抜き文字 ベタ内の白抜き文字
ベタ内の白抜き文字は、擦れが発生したり、印刷されない可能性があります。白抜き文字を使う場合は細い書体は避け、太い書体を選んでください。3mm(11pt)以下の文字も潰れる可能性があります。
線は太いが文字が小さい 線は太いが文字が小さい
書体自体の線が太くても、文字自体が小さければ、線が細い書体と変わりません。文字の大きさは、最低でも11pt(14Q)以上にしましょう。
文字は大きいが線が細い 文字は大きいが線が細い
文字が大きくてもMS明朝など線が細い書体は、印刷されない可能性があります。それなりに線の太い書体を選びましょう。

ベタ面の影響

大きなベタ面がある原稿を印刷する際は、ベタ面をムラ無く印刷する為に、機械の印圧(インクの圧力)を高める必要があります。

<黒フチあり>フチあり <黒フチなし>フチなし
黒フチを再現する為に印圧を上げたので、全体が濃くなってしまいました。 黒フチがないと、グレーも潰れることなく綺麗に出ます。

1ページの印圧を高めると、同じ印刷版に面付けされている他ページの印圧も上がる為、ベタ面があるページと同じ版に面付けされるページは全体的に濃くなってしまいます。
その為トーンが濃くなったり、細い線が多少太ってしまうこともあります。
ベタ内の細い線やヌキ文字、グラデーションのつぶれは、この印刷の影響によるものです。

元データ元データ
↑元データ:3ページに黒ベタ、22ページは白背景
元データ
↑印刷後:どちらもグレーが潰れてしまいました。
※印刷の方向や面付けは使用する印刷版や印刷機によって異なります。上図は一例です。

このように、大きなベタ面はそのページだけでなく、他のページにも影響を与えてしまうので、可能な限り避けた方が無難といえます。
※これは、濃いグレーやトーン(アミ点)にも同じことが言えます。